脂溶性ビタミンCをご存じですか?
通常のビタミンCは水溶性のビタミンです。脂溶性にすることで、ビタミンCの効果をアップすると注目が集まっています。
今回は脂溶性ビタミンCとは何か、また副作用についてお伝えします。
この記事の目次
脂溶性ビタミンCとは
ビタミンCの働き
まずは通常のビタミンC(水溶性ビタミンC)の働きについておさらいです。
ビタミンCといえば肌のためにたっぷり摂りたい栄養素ですよね。
紫外線に当たると生成される黒色メラニンの生成を防いだり、ストレスや生活習慣の乱れから過剰に発生してしまう活性酸素の働きを抑制する働きがあります。さらに肌のハリやツヤを守るコラーゲンの生成もビタミンCなくしては行なわれません。
活性酸素の抑制のために水素水やミトコンドリアサプリメントなどいろいろ流行っていますが、一番身近なのがビタミンCではないでしょうか。
今やビタミンCはアンチエイジングにとって欠かせない要素になっています。
ビタミンCの弱点
しかし、通常のビタミンCには弱点があります。それは水に溶けやすいということ。だから水溶性ビタミンなんですけれどね。
口から摂取しても2~3時間で体外に排出されてしまいます。そのためビタミンCサプリメントを1日何回かに分けて摂取する方も多いでしょう。1日1回のビタミンC摂取なら、夜寝る前が効果的です。
また食べ物から取ろうとした場合、加熱に弱いのも弱点の1つです。
脂溶性ビタミンCとは
脂溶性ビタミンCとは、油分と結合することで分解されにくく体内で維持しやすくなったビタミンCです。細胞膜は脂質でできているのですが、その細胞膜に脂溶性ビタミンCが入り込み、体の必要に応じて少しずつ使われていきます。
体内での滞在時間が長いので、サプリメントも一度の摂取で長時間の効果継続が可能です。
さらに脂溶性ビタミンCは、通常のビタミンCを上回る浸透力と抗酸化力を持ちます。
体内で長時間滞在しやすい&高い抗酸化力などの性質から、通常のビタミンCの何倍もの効果が期待できます。
脂溶性ビタミンCの副作用 過剰摂取するとどうなる?
通常のビタミンCは数時間で体外排出されるため、健康な人であれば副作用の心配はありません。脂溶性ビタミンCの場合はどうなのでしょうか。
結論から言えば、脂溶性ビタミンCも基本的には通常のものと同じ性質を持つので、健康な人がサプリメントなどで通常量を飲む分には副作用の心配はありません。
ただし、一度に大量摂取した場合や特定の疾患を持つ場合には副作用が現れることがあります。
脂溶性ビタミンCの副作用
代表的な副作用はこちらです。
下痢
ビタミンCには便を緩くする働きがあります。大量摂取した場合、下痢を起こすことがあります。
吐き気
ビタミンCに含まれる酸の影響で、空腹時の大量摂取で吐き気をもよおす場合があります。
鉄分
ビタミンCは鉄分の吸収を促進する働きがあります。鉄分を蓄積しやすい疾患を持つ人は、ビタミンCの過剰摂取によって鉄分の過剰蓄積になる場合があります。健康な人は過剰蓄積にならず、むしろ女性の9割は鉄欠乏性貧血です。
まとめ
脂溶性ビタミンCは通常のビタミンCの何倍もの効果が期待できます。また、体内での滞在時間が長いことが良いですよね。
脂溶性ビタミンCを積極的に摂った方が良い人はこんな人です。
脂溶性ビタミンCはまだまだ一般的ではなく、サプリメントとして販売している薬局は限られますし、日本製の商品は少ないです。私はアメリカ製のサプリメントを使用していますが、もっと一般的になるといいなと思います。